1990年から1991年にかけて、権威あるグローバリスト向け国際政治誌『フォーリン・アフェアーズ』において、アメリカの政治分析家チャールズ・クラウトハマーは「一極的瞬間」という画期的な論文を発表し、二極世界の終焉について次のような解釈を示しています。ワルシャワ条約機構圏の崩壊とソ連の解体(当時はまだ実現していませんでした)の後、アメリカと西側諸国(NATO)が唯一の極として世界を統治し、彼らの利益と価値観を普遍的な規範として確立する新たな世界秩序が生まれるだろうと論じ、この西側の事実上の世界覇権を「一極的瞬間」と呼びました。
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