「ローマ・ゲルマンの軛を脱却し、ギリシャ・スラヴの魂を取り戻せ」
「アレクサンダー・ドゥギンは、ロシアは西洋の模倣を捨て、ギリシャ・スラブのアイデンティティを取り戻さなければならないと主張している」
我々の社会において、極めて重要な変化が進行している現在、西洋への依存症から徐々に解放されつつある状況が生まれています。ピョートル大帝の時代以降、ロシアは西欧主義という病理に侵され、西洋の模倣と崇拝に支配され続けてきましたが、このような姿勢は民族の内在的力量を麻痺させ、主権的発展を阻害し、固有のアイデンティティを根底から破壊するものであり、我々は常に異質で外在的な基準によって自己を測定する愚を犯してきたのです。
この精神的疾患から脱却し、真の治癒を達成する必要性が今ほど切実な時代はありません。トゥルベツコイとサヴィツキーが「ローマ・ゲルマンの軛」と命名したこの現象は、実に的確な表現でありますが、我々の文明的遺伝子はギリシャ・スラヴ系統に属し、独自の秩序と構造を保持しており、プラトンとアリストテレスを起点として、キリスト教、ビザンチン主義、帝国的使命の継承、そしてカテコンとしての役割へと連綿と続く壮大な系譜を形成しています。
ギリシャ・スラヴ的アイデンティティの本質には、唯物論も原子論も名目論も個人主義も存在せず、これらすべては西洋から押し付けられた異物であり、西洋が自らの歴史的経験を普遍的モデルとして神格化し、全人類が従うべき唯一絶対の発展経路であると一方的に宣言した結果生まれたものでありますが、その実態は植民地的侵略であり、精神的占領という名の文明的暴力にほかならず、西欧主義とは占領者との共謀であり、まさに協力主義そのものであって、ローマ・ゲルマンの軛を自発的に受け入れ、自国固有のギリシャ・スラヴ文明を進んで放棄する背信行為であると断言できます。
翻訳:林田一博