ヨーロッパ

「ルペンと民主主義のギロチン」

08.04.2025

マリーヌ・ルペンは2027年の、フランス大統領選挙へ立候補することを禁じられました。これは比喩でも婉曲表現でもなく、ただ冷たい刃が振り下ろされたという現実です。彼らは彼女を論争や理念の舞台で打ち負かしたわけではありません。ただ門を閉ざしたのです。女王は盤上から取り除かれ、ゲームは続きます― - 不正に歪められたまま、彼女の復帰を恐れて震えながら。

「NATOという寄生カルトの正体を暴く」

25.03.2025

ドナルド・トランプは長年にわたりNATOを激しく批判してきました。その本質を見抜いているからです。NATOとは、ヨーロッパの華やかな首都の大理石のファサードの奥深くに潜む怪物のようなカルト組織であり、寄生的で飽くことなく、アメリカの血と財産を貪る存在なのです。退廃し無気力なヨーロッパは、アメリカの庇護の下で夢も見ずに眠り、その住人たちはまるでインスマスの異形の住民のようです。彼らは自らの光沢ある表面の下で、腐敗が進行していることに気づかずに、すべての負担を誰かが肩代わりしてくれるものと考えているのです。

「ゼレンスキー、言葉を選ばず発言・そしてウクライナの終焉」―ドゥーギンの見解

06.03.2025

昨日ホワイトハウスの大統領執務室で起こった出来事について、現時点で遠大な結論を導き出すのは時期尚早です。しかしそれが、非常に大きな影響を持つ出来事であることはすでに明らかです。その結果を正確に評価するには、もう少し時間が必要ですが、トランプ氏はすでにバイデン氏が始めた戦争が彼にとって無意味であるだけでなく、むしろ犯罪に等しい可能性が高いことを示しています。

「ドイツは新たな選択肢を求める」 明確なドゥーギンの視点

03.03.2025

ドイツの選挙に関して言えば、オラフ・ショルツ首相は敗北しました。しかし、ドイツ社会が目覚め始めたと判断するには時期尚早です。結局のところ過半数を獲得したのは、フリードリヒ・メルツ率いる政党であり、その「キリスト教」という名称とは裏腹に、実際にはキリスト教とは無関係な完全なリベラル政党です。メルツのCDU(キリスト教民主同盟)は、ショルツの社会民主党(SPD)と同様にグローバリズムを推進する政治勢力にほかなりません。

「モルドバとその歴史」

30.10.2024

モルダヴィアの歴史は、ゲト=ダキア(ルーマニア)の歴史と有機的に結びついていますが、いくつかの独自の特徴を持っています。当初、モルドバの地域には、ダキア人に近いものの異なる民族であるトラキア系のゲタエ人が住んでおり、ゲタエ人の居住地は大草原に隣接する形でトラキア世界の最東端を形成していました。おそらくより後の時代には、トラキア人はさらに東方にも広がっていったと考えられますが、モルドバにおいては彼らの東の境界が徐々に確定し、スキタイ人、サルマティア人、後にはゲルマン系のゴート人、フン族、アヴァール人、マジャール人、トルコ系の人々、モンゴル人といったツラン系の侵略が絶え間なく続きましたが、ゲタエ人はモルダヴィアに留まり続けました。

「ヨーロッパの政党に違いはあるのか?」

25.07.2024

EU(欧州議会)とその共同体に属する国々では、権力闘争を装ったり、特定の政治勢力を権威主義やネオ・ファシズム(どちらも西ヨーロッパ発祥の現象)と非難しようとする動きがありますが、注意深く分析してみると、ほとんどの政党が二次的な問題で若干の違いはあるものの、かなり似た現象を代表していることがわかります。例えば、環境問題についてヨーロッパ人の意識に訴える緑の党は、労働者の権利、安全保障(これは自動的にNATOに移行します)、外交政策の問題に関しては、リベラル派、文化的マルクス主義者、右派中道主義者とほとんど変わりません。

「多極化する地中海:より良い未来への挑戦」

「多極化する地中海:より良い未来への挑戦」
26.03.2024

地政学における国際的な反映の幅広く詳細な考察では、20世紀において大国として認識されたアメリカ合衆国とロシア連邦という二大勢力に焦点を当てる傾向が見られます。そして、新たに登場する大国については、これら二大国との比較を試み、両者との関係や結びつきを研究する試みがなされます。私見によれば、これは全く正当ながらも同時に見直しを必要とする形式上の欠陥を示しています。